主祭神 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
豊受大御神(とようけのおおかみ)
山口大神宮は、永正17年に大内氏によって、伊勢神宮の神霊を勧請(かんじょう)して作られた神社になります。
江戸時代までは、伊勢神宮から神霊の勧請を受けた神社は、山口大神宮だけでした。
それなので、中国地方や九州地方からも参拝者が集まり、「西の伊勢参り」とか、「山口参宮」などと呼ばれていました。
そのことより、この神社が、どれだけ貴重な神社だったのかが分かりますね!!
山口大神宮ホームページ
階段を上がって行き、拝殿を目指します!!
写真の横には、稲荷神社があるのですが、まずは山口大神宮の拝殿を目指しました。
もう少し上ると、手水舎があります。
とても風格の有る手水舎ですね。
屋根の感じといい、受けと言い、とても風情があります。
この手水舎を見て、「山口大神宮には、まだまだ素晴らしいものがあるはず!!」と、期待度が一気に跳ね上がりました。
さらに右に折れて上っていきますと、山口大神宮の拝殿に到着します。
その途中に、狛犬が私たちを迎えてくれます。
最初に、伊勢神宮の神様を勧請したと書きました。
山口大神宮も伊勢神宮に習って、内宮と外宮があります。
まずは、外宮から見ていきます。
外宮は、こちらになります。
外宮は、天照大神のお食事を任されている豊受大御神が祀られています。
伊勢神宮では、本殿は見えないのですが、この神社ではすぐ側で見ることができます。
形も、伊勢神宮の本殿と同じ形をしています。
こんな場面に出くわすとは思わなかったので、かなり感動してしまいました。
外宮の前には、大きな石があります。
柵がありますし、何か重要そうなのは伝わってきますよね。
これは何かと言いますと、「籾置岩(もみおきいわ)」と言います。
この場所に、稲籾麦の種をおいて、作物の豊作を願ったとのことです。
まさに、食べ物の神様である、豊受大御神ならではですね。
そして、その奥には、内宮があります。
こちらには、天照大神が祀られております。
出来ましたら、自分のお願い事は、横にあります別宮でしてもらいまして、内宮の拝殿では「世界の為に」お祈りしてもらえればと思います。
内宮と外宮の横には、空いている土地があると思います。
これは何かといいますと、本殿を建て替えるための「式年遷宮」のための土地になります。
今ある建物と同じものをこの空いている土地に造り、出来上がったら神様にお引越しをしてもらうんです。
先に建物を完成させないと、神様を祀る場所を移さなくてはならなくなってしまうので、隣に同じ広さの土地を用意しているのです。
伊勢神宮は、20年に一度、式年遷宮を行っています。
・神様には、綺麗な所に住んでもらいたい
・新たなパワーをいただきたい
・技術の伝承のため
など、その理由は色々と言われています。
山口大神宮は、20年に一度と言うわけにはいきませんが、最近では平成12年に式年遷宮を行っています。
また、屋根の形でを見ただけで、神様のことが分かることを知っていますか??
上の写真は、内宮と外宮の屋根の写真になります。
でも、これを居ただけで、どちらが内宮で、どちらが外宮か分かってしまうんです。
屋根の両端から、V字に出ているものを千木(ちぎ)と言います。
そして、屋根の上に丸太のようなものを鰹魚木(かつおぎ)と言います。
男性の神様の場合は、千木が空と直角に切れています。
尚且つ、鰹魚木の数は奇数です。
女性の神様は、千木が空と水平に切れています。
尚且つ、鰹魚木の数は偶数です。
よって、上の写真は、千木が垂直に切れていて、鰹魚木が奇数だから男の神様。
外宮の豊受大御神のお宮です。
そして、下の写真は、千木が水平に切れていて、鰹魚木が偶数だから女性の神様。
内宮の天照大神のお宮となります。
皆さんも、訪れた神社で、確認してみると面白いと思います!!
長くなりましたので、続きは次回へ。
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